● 16年03月16日 県議会報告

2016年3月16日 予算特別委員会・山口律子議員質問答弁「特別支援学校の増設と正規教員増について(大要)」



≪2016年予算特別委員会≫

2016年3月16日

 

特別支援学校の増設と正規教員増について(大要)

 

山口律子委員

 日本共産党の山口律子です。特別支援学校について伺います。最初に、2007年特別支援学校整備計画策定時における児童生徒数の推計値と実績値などの資料を要求しておりますので、お取り計らいをお願いします。

 

山口律子委員

 簡潔に説明をお願いします。

01

02

03

 

 

山口律子委員

 特別支援学校が満杯状態で整備が必要と2007年に計画を立てたわけですが、資料にありますように、推計値をはるかに超えて児童生徒が増えております。特に、知的障害については、本年度1901名にも上っており、推計値1583名を362名も上回っているということです。整備を実施した4校だけで55クラスも想定を超えて増えており、各学校とも教室の確保に大変苦労されています。 日本共産党県議団はこの間、築城、大宰府、直方の3校を視察しました。どこも特別教室や図書室、会議室、応接室などを一般教室にかえて、さらについたてで仕切って授業をするなど、大変苦労されていました。

 そこで伺います。特別支援学校の教室が足りない実態について、県教委としては、どのように認識されていますか。

 

相原 義務教育課長

 平成20年1月に策定した整備計画における当初の見込みを超えて児童生徒数が増加しておりますが、一連の学校の新増設にともなって、特別支援学校に対する保護者の理解とニーズが急速に高まったことが要因の一つであると思っております。

 

山口律子委員

 保護者の理解やニーズが高まったことはよいことですが、これだけパンク状態になっているのは、想定が甘すぎたといわざるをえません。「もはや、1校のレベルではない」というのが視察を行った実感です。特に、大宰府特別支援学校は、開校4年目で、児童生徒数は、当初予定の1.74倍にも達しており、クラス数も1.7倍です。 スクールバスは13台、教職員は210名。駐車場は足りず、常時60台が校外に駐車せざるをえない、学校行事の際の保護者用の駐車場がない、給食も100食分足りず、子どもたちと同じ食事ができません。職員室は、一人60センチしか確保されず、机にはパソコンしか置けない、隣の人と肘がぶつかる状態です。現在高等部を増設中ですが、それでも十分に教室が確保されるのか懸念されます。

 この太宰府特別支援学校高等部に、糸島市から20数名の生徒が高速を使って75分もかけて通っています。糸島市の小中の児童生徒は福岡市の松原特別支援学校に通っていますが、ここも教室が足りなくなっています。こうした実態を見るとき、糸島市に特別支援学校をつくることは県教委の責任であると考えますが、いかがですか。

 

相原 義務教育課長

 糸島市の小・中学部の児童生徒が通う福岡市立生の松原特別支援学校では、児童生徒数の増加により教室が不足しておりますが、福岡市において校舎増築を予定していると承知しております。

 糸島市の高等部の生徒が通う太宰府特別支援学校でも、同様に教室が不足しており、現在校舎の増築を行っております。

 今後の受け入れのあり方については、教育の機会均等や良好な環境整備を図る観点から、様々な選択肢を検討する必要があると考えております。

 

山口律子委員

 どちらも教室が不足する深刻な状態であることは認識されていますね。さまざまな選択肢といっても、今のところ、ほかに受け入れ体制はありません。ぜひとも、糸島市に県立特別支援学校を設置するよう強く要望します。

 大宰府特別支援学校は、全国で6番目の規模で、肢体不自由と知的との二つの機能を持った学校としては、全国1の規模です。先生方は、肢体不自由の子どもたちを含め、事故のないよう安全対策に細心の注意を払い、スクールバスや放課後支援サービスの車がスムーズに出入りできるようガードマンまでやっていました。本当に頭が下がります。この解消のためには、糸島地域だけではなく、この地域にもう一つ学校を増設することが必要になってきます。築城や直方でも同様です。県全体の整備計画をつくり、建設を進めなければ、今後の特別支援教育にこたえられないと考えます。いかがですか。

 

相原 義務教育課長

 近年の特別支援学校在籍者の増加は、糸島市も含め全県的課題であり、県下における児童生徒の受け入れ計画を検討する必要があると認識しております。そのため、現在、今後の児童生徒数の推移を改めて推計する作業を進めております。

 

山口律子委員

 受け入れ計画を検討する必要があるとのことですね。児童生徒数の推計については、実態に応じたものに見直し、増設を行うよう強く求めます。本県の特別支援学校は、政令市19校、県立21校です。都道府県立学校としては全国で12番目、宮城・福島・茨城県と並んでいます。北海道には61校もあり、これと比べても、本県の特別支援学校は少なく、増設の必要があると考えます。早急に前向きな検討をよろしくお願いします。

 当面のことですが、どの学校も、一般教室が足りず、特別教室や図書室、クールダウンのためのリラックスルーム、体を動かすためのプレイルームなどを次々と一般教室に変えて対応しています。一つの教室でついたてを使って二つの授業をしていたり、パニックを起こす子どもがいてもクールダウンの部屋がないため、教室の隅についたてで仕切って対応したり、と教室の充実は喫緊の課題です。学校現場からの要望にしっかり応え、教室や特別教室などを確保するための予算措置が必要かと思います。見解を伺います。

 

相原 義務教育課長

 これまで、教育活動に支障が出ないよう、各学校の状況に応じ、特別教室の普通教室への転用にともなう設備の変更やエアコンの増設、仮設校舎の設置、校舎の増築等を行ってきているものでございます。

 

山口律子委員

 要望にこたえてきたとのことですが、実際、間仕切りを使って教室を2 分していたり、パニックを起こしたときのためのクールダウンの部屋が確保されていないのは大問題です。

 敷地との関係もあるでしょうが、仮設校舎を建てるなどの緊急対応が必要です。このことは特に強調しておきます。

 次に、特別支援学校における非正規率の問題です。築城が48.5%、大宰府が41.7%、小倉聴覚39.4%など、極めて高い非正規率です。平均が29%ですが、3人に一人は非正規教員ということになります。教員が安心して子どもたちに向き合うためにも、継続的な指導体制をつくる上でも、正規教員をふやすことは、喫緊の課題です。なぜ、このような構成になっているのか、今後の教員配置についてはどうするつもりか、お尋ねします。

 

原田 教職員課長

  講師の割合が高い原因は、特別支援学校に在籍する児童生徒数が見込みを超えて増加し、それにともなう教員定数の伸びに対する正規教員の確保が必ずしも十分図れなかったことが主な要因であると考えております。

 なお、こうした状況を改善するため、平成24年度採用試験から特別支援学校教員の試験区分を新たに導入し、現在まで200人の専門性を有する正規の教員を確保しておりまして、引き続き専門的な知識や経験を持つ正規教員の採用に努めてまいります。

 

山口律子委員

 正規教員の採用に努めていかれるとのご答弁です。ぜひ、特段の配慮をお願いします。

 特別支援学校は、地域の特別支援教育のセンターとしての役割も果たしています。小中学校からの相談や研修にも応じており、大変期待されています。この分野の専門家を養成することは重要な待ったなしの課題です。現場からも「何年も働いている力のある講師がいる。正規として学校にかえって来てほしい」という声を聞きました。繰り返しますが、特別支援学校の非正規率は、極めて異常です。まずは、教師の正規化を図ること、もっと予算を増やして、充実した教育ができるよう求めます。最後に教育長に決意をお伺いします。

 

城戸 教育長

  特別支援学校の充実を図るために、専門的知識を有する教員を確保していくことは大変重要であると考えております。このため、平成24年度採用試験から特別支援学校教諭免許状を持つ教員を別枠で採用するとともに、教員の年齢構成バランスや採用者の質の確保の観点も考慮しながら、段階的に採用者の増加を図っているところでございます。今後も、正規教員の配置に向けて、計画的な教員採用に努めてまいりたいと考えております。

 また、今後の特別支援教育の充実に向け、特別支援学校を必要とする子どもを受け入れ、その教育的ニーズに応えられる教育環境を提供していくことは、県教育委員会の責務と考えております。現在、今後の児童生徒数の推計を改めて行っておりますので、その結果を踏まえ、県立特別支援学校における児童生徒の受け入れ計画を検討してまいります。

 それから、予算の話でございますが、特別支援教育を実施するにあたっては、その障害の実態に応じた支援をしていく必要があります。そこで、必要となります予算につきましては、確保に努めていきたいと思います。

 

山口律子委員

 私は、特別支援学校を視察し多くの感動をいただきました。そのなかでも下校時の情景を忘れられません。たくさんのスクールバスや施設のマイクロバスがずらーっとならんでいます。それに間違わないように先生総出で、校長も教頭も全員です。児童生徒を一人ずつ乗せていきます。毎日施設から今日乗る子どもの連絡がファクスで届いています。たくさん貼り出されます。それを毎日確認して、この子は今日はこのバスにと、これも大変です。全員を送り出すまで気が抜けません。そんな状況のなかで、先生方みなさん、ニコニコと子どもたちの名前を呼び、手を握って、「まだ学校にいたいよ」という子どもに「うん、また明日ね」と言って送り出すんです。私も教員出身ですのでよくわかりますが、毎日が卒業式の見送りのようでした。本当に教育の原点を見たような思いです。一人一人の人格を大切にしたこの教育こそ、福岡県がしっかりと学ぶべきとこだと思います。

 ぜひ、特別支援教育の充実に向け、早急に力を尽くしていただきますよう要望しまして、質問を終わります。

<< >>

  • サイト内検索

    【検索はコチラ】
  • 県議会ニュース

  • 日本共産党福岡県委員会

  • カクサン部

  • しんぶん赤旗 議員活動記事

  • 赤嶺政賢

  • 田村 貴昭

  • 仁比そうへい

  • 真島省三

  • 日本共産党中央委員会

  • リンク集

  • お問い合せ