● 18年06月19日 県議会報告

2018年6月19日 6月定例会 山口律子議員一般質問 答弁「九州・福岡における米軍と一体となった基地再編強化、出撃拠点化について」



2018年6月19日   6月定例会・山口律子議員一般質問 (大要)

 

 

<米軍と一体となった基地再編強化、九州・福岡の出撃拠点化について>

 

山口律子 議員

 

 日本共産党の山口律子です。米軍と一体となった自衛隊基地再編強化、九州・福岡の出撃拠点化について質問します。

 

 2015年9月に安保法制が強行可決されて今日でちょうど2年9か月が経ちました。いま、自衛隊は米軍との一体化が進み危険な軍事行動に踏み出しています。

 

 2017年8月、航空自衛隊のF15戦闘機は、日本海に進出した核兵器搭載可能の米空軍戦略爆撃機B52を護衛する作戦を秘密裏に行いました。11月20日付の琉球新報は政府関係者の話として「核兵器が搭載できるB52が接近したことがわかれば、北朝鮮は強いプレッシャーを受ける」と報じています。つまり米軍と自衛隊が一体となって軍事圧力をかけたわけです。

 同年3月からほぼ毎月、グアムの米空軍B1B戦略爆撃機は北朝鮮との国境近くまで軍事威嚇飛行を行ってきました。自衛隊は、「日米共同訓練」と称し、築城基地のF2、新田原基地のF15戦闘機を参加させていますが、まぎれもなく護衛作戦です。これまでできないとされてきた、戦時下にある韓国軍との連携も行っています。

 これは明らかに「武力による威嚇又は武力の行使を永久に放棄」した憲法9条に違反する行為です。その行動に本県に所在する築城基地から出撃していますが、知事はどうお考えですか。知事のご所見を伺います。

 

 自衛隊は、これまで憲法上持てないとされた攻撃型の装備を次々と導入し、「戦争できる軍隊」への整備を進めています。ヘリ空母「いずも」を改修した攻撃型空母、敵基地攻撃能力をめざす長距離巡航ミサイル、敵国の奥深くに侵攻するためのステルス機能を持つF35A戦闘攻撃機、上陸作戦を行うためのAAV7水陸両用車、オスプレイ㎹22の配備も戦地に兵員を輸送するためのものです。

 九州では、沖縄の軍事基地強化と連動して米軍と一体となった自衛隊基地の大増強と出撃基地化が行われています。

 3月27日に陸上自衛隊は、全国5つの方面隊を束ねる統一指令部として陸上総隊を創設しました。海外派兵部隊の司令部である中央即応集団の機能も吸収し、米軍との一体化を加速させるために「日米共同部」を神奈川県のキャンプ座間に置いています。

 さらに同日、水陸両用作戦能力を大幅に拡大した上陸作戦専門の水陸機動団、「日本版海兵隊」を佐世保市の相浦駐屯地に発足させました。佐賀空港へのオスプレイ配備計画は、この部隊の兵員輸送のためのものです。水陸機動団は今後も増強し、1個連隊をキャンプハンセンかキャンプシュワブに配備する案も検討されています。

 米軍との一体化がここまで進み攻撃能力を格段に高めた自衛隊は、もはや「専守防衛」を任務とした、かつての自衛隊と大きく性格を異にします。九州・福岡はいま、その日米共同の出撃拠点にされようとしているわけですが、そうなれば当然、紛争相手国の攻撃目標にもなり、基地あるが故の被害も起こりえます。県民の生命・財産を守る立場にある知事としてどのようにお考えですか。

 

 本年3月30日、米海軍は空母艦載機を厚木基地から岩国基地へ移駐・完了させ、岩国は嘉手納基地と並ぶ極東最大の基地となりました。

 米海兵隊の「岩国基地運用マニュアル」によると、緊急用の代替飛行場として第1に築城、第2に新田原があげられています。この条項に緊急時が何を指すのかは明記されていませんが、軍事用語辞典によると代替飛行場について「戦術的な作戦を用いる場合に要求されうる」との記載もあり、作戦上必要とあれば、いつでも出撃及び訓練のために築城基地を使用される可能性が十分に考えられます。

 緊急事態とはどういう事態のことか、どのように代替使用されるのか、防衛省に築城基地の運用について具体的に明らかにするよう求めるべきだと思いますが、答弁を求めます。

 また、同マニュアルには、岩国基地の滑走路を空母に見立てた着艦訓練・タッチアンドゴーを「昼間」「夜間」も行うなどの記載もあり、こうした訓練が代替基地の築城にも及ぶのではないかと危惧するところです。

 築城基地での危険な着艦訓練は行わないよう求めるべきではありませんか。お答えください。

 

 航空自衛隊芦屋基地は、現在の滑走路1640mを1817.5mに拡張する計画を進めています。

 防衛省は、目的を訓練機の安全性向上、救難機の救難範囲拡大などとしていますが、爆撃機や戦闘機などの実戦配備が可能となり、米軍機の使用対象となる可能性も否定できません。基地の機能強化が最大の目的ではないでしょうか。

 市街地に隣接する同基地の周辺住民は、低空飛行や住宅地上空での訓練など、航空機の爆音や事故の不安に長年さらされており、これ以上の危険や住環境の悪化は受け入れがたいものがあります。

また滑走路の延長には海岸線の松など保安林6300本を伐採する必要があり、3月26日、防衛省は本県に「保安林解除」の申請を提出しました。地元からは、塩害など農作物への影響を懸念するとともに、江戸時代から防風林として大事に育成されてきた三里松原を伐採することに反対の声も上がっています。

 滑走路の延長はやめるべきだと考えます。知事は国に中止を求めるお考えはありませんか。

お答えください。

 

 以上4点、前向きの答弁をお願いします。 

 

小川 洋 知事

 

航空自衛隊と米空軍との共同訓練について

 

 航空自衛隊と米空軍との共同訓練の実施、及び築城基地所属の戦闘機が共同訓練へ参加することについては、安全保障にかかわる問題であり、憲法9条との関連性も含め、国において適切に判断されるべきものと考えております。

 

自衛隊の体制が強化されているという指摘について

 

 水陸機動団発足をはじめ自衛隊の体制が強化されているというご指摘については、自衛隊の体制は、安全保障に関わる問題であり、国の専管事項であるため、国において適切に対応されるべきものと考えております。

 

築城基地の運用について

 

 築城基地が米海兵隊岩国基地に対し、どのように位置づけられているのか、国または米軍から情報提供は受けておりません。

 築城基地の運用については、国家・国民の安全保障にかかわる問題であるため、国において適切に対応されるべきものと考えております。

 なお、築城基地は、日米地位協定に基づき米軍が使用できることと位置づけられている施設のため、本県も含め基地を抱える都道府県で構成する「渉外関係主要都道府県知事連絡協議会(渉外知事会)」としては、国に対し騒音軽減及び飛行運用の制限等に関する条項の新設など、日米地位協定の改定を求めているところでございます。

 

芦屋基地の滑走路延長について

 

 芦屋基地の滑走路延長については、国において基地周辺の環境に十分配慮したうえで、法令に則り実施されるものと認識しております。

 

山口律子 議員

 

 知事はまったく私の質問にお答えになっていないと思います。

 

 日米一体の軍拡・再編強化は、日本が攻撃を受けていなくてもアメリカが起こす戦争に武力で対処する「集団的自衛権」行使の準備に他ならず、九州・福岡はその戦略上の拠点にされようとしています。知事は国任せの姿勢に終始されますが、そういうことで県民の生命・財産を本当に守ることができますか。

 安倍内閣の軍拡路線は改憲と一体であり、近隣諸国との緊張と戦争に巻き込まれる危険性を高めるだけです。憲法9条の精神に立った対話と外交による平和構築こそが、国民多数が望み最大の安全保障になります。

 軍事対軍事の危険な道と決別し、平和外交の戦略に踏み出すよう強く国に求めていただくことを、知事に要望して質問を終わります。

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